「お正月の間はゆっくりしたいけど、おせちも作りたい」とお考えの方には、煮物(煮しめ)がおすすめです。
    この記事では、煮しめと食材に込められた意味、手作りおせちに煮しめをおすすめする理由と簡単レシピなどを解説します。
    また、煮しめにこだわりの京野菜を使用した「活 伊勢海老料理専門店 中納言」のおせちもご紹介します。
「家族みんなで末永く繁栄するように」
根を張って育つ根菜類を多く使った煮物は「子孫繁栄」の意味があり、さまざまな食材を一緒に煮込むことから「家族が仲良く暮らせるように」との願いも込められています。
おせち料理に煮しめがある理由
昔は質素な食事が多く砂糖・塩などの調味料は貴重であったことから、食材をたくさん使用し味付けする煮しめはとても贅沢な料理でした。
    また、一つひとつの野菜にも縁起の良い意味が込められ、お祝いの席の料理として広まっています。
    - ごぼう
地中に深く根を張り育つことから、長寿や土地に長く根付いて生活できるように、という意味があります。
     
    - 人参
赤がおめでたく邪気を払う色であることや、飾り切りで縁起の良い花である梅の形にして使います。
     
    - 里芋
里芋は「親いも」から次々と「子いも」「孫いも」と続いてできるため、子孫繁栄の意味があります。
     
    - タケノコ
竹は「まっすぐ成長する」「成長するスピードが早い」「しなやかで折れにくい」などから、出世運や健康祈願の意味があります。
     
    - シイタケ
亀の甲羅を真似た「飾り切り」を施すことで、長寿祈願の意味があります。
     
    - れんこん
穴が開いていて、覗くと向こう側が見えることから先見の明や、種が多いことから子孫繁栄、極楽にあるのがハスの花であることなどから縁起が良いとされています。
     
煮しめはお重のどこに詰める?最近では別の盛り付け方も
おせちに使用する正式な重箱は四段とされていますが、現代では三段重が主流です。
    おせちは重箱のどこにどの料理を詰めるかが決まっており、煮しめは一般的に「三の重」と呼ばれる三段目に詰めます。
    最近ではプレート・トレーや大皿に盛り付けたりと、オリジナルの盛り付けにする方も増えています。
    煮しめは家庭料理の定番メニューですが、意味を知ると家族みんなのために心を込めて作ってみたくなりますね。
    おせちは日本の伝統料理ですが、あまり形式にこだわり過ぎずに準備を進めましょう。
日頃のおかずとしても活躍する煮物
煮しめは、残ってしまっても冷蔵庫で保存すれば日持ちします。
    そのままを食べても良いですが、さまざまなメニューにアレンジするリメイクレシピを楽しむのもおすすめです。火を通した調理済みの煮しめを使えば時短にもなりますよ。
    - お米と一緒に炊飯器に入れるだけ!「炊き込みご飯」
 
    - 煮物を細かく刻んでご飯と炒める「炒飯」
 
    - 和風のおかずが子供にも人気の一品「グラタン」
 
    - 最短レシピの味噌を加えるだけの「味噌汁」
 
    - 和風のだしが決め手!「カレー」
 
    - 煮物にじゃがいもを加えて「和風コロッケ」
 
献立を考える手間が省けるので、たっぷり作ってさまざまなメニューに利用してみてくださいね。
    煮しめにしっかり味が付いているので、いつもより薄めの味付けにするのがポイントです。
簡単!おいしい!煮物の作り方を紹介
煮物は、忙しくて時間がない方でも鍋一つで簡単に作れる定番のおせち料理です。
    ここでは、煮しめと煮しめの代わりになる筑前煮のレシピをご紹介します。
野菜の旨味がたっぷり染み込んだ「煮しめ」
材料(4人前)
    - れんこん 1節
 
    - 里芋 中サイズ6個
 
    - にんじん 1/2本
 
    - たけのこ(水煮) 1/2本
    
 
    - ごぼう 1/2本
 
    - 干し椎茸 6枚
 
    - こんにゃく 1/2枚
    
 
    - 絹さや 8枚
    
 
    - だし汁 300ml
    
 
    - 干し椎茸の戻し汁 1/2カップ
    
 
調味料
    - しょうゆ 大さじ3
    
 
    - みりん 大さじ2
    
 
    - 砂糖 大さじ2
 
    - 塩 少々
 
    - 酢 少々
    
 
材料の下準備
    - 干し椎茸はぬるま湯(分量外)で戻し、軸を切り落とす(戻し汁はだし汁に使うため残しておく)
 
    - れんこんは酢水にさらし、1㎝の厚さで半月切りにする
 
    - にんじんは皮を剥いて乱切りにする
 
    - 里芋は上下の皮を剥いた後に側面を六方むきで切ってから、塩を少量入れた水で下ゆでする
 
    - たけのこの根元を半月切り、穂先は縦向きの扇状に切る
 
    - こんにゃくは5mm幅に切ってから中心に軽く切り込みを入れ、片方の端をねじ込み手綱こんにゃくにする
 
    - 絹さやは筋を取り、さっと茹でる
 
    - ごぼうは5cm幅の輪切りにした後、縦半分に切る
 
作り方
    - 1.鍋にだし汁と椎茸の戻し汁を入れ、醤油・みりん・砂糖を加える
 
    - 2.絹さや以外の材料を鍋に入れて火にかける
 
    - 3.沸騰したら弱火にし、落し蓋をしてさらに30分ほど煮込む
 
    - 4.粗熱が取れたら重箱に盛り付け、最後に絹さやを飾る
 
れんこん・にんじんは飾り切りで梅の花をはじめとした花形にすると、華やかさがプラスされお正月らしさを演出できます。お菓子用の型抜きを使うと簡単にできますよ。
肉の旨味に油のコクが味わいを深める「筑前煮」
材料(4人前)
    - 煮しめの材料
 
    - 鶏肉 200g
 
    - 干ししいたけの戻し汁 1カップ
 
    - 油 適量
 
調味料
    - しょうゆ 大さじ4
 
    - みりん 大さじ2
 
    - 砂糖 大さじ1
 
    - 酒 大さじ2
 
材料の下準備
    - ごぼうは、酢水にさらして斜め切りにする
 
    - たけのこ・こんにゃく・鶏肉は、一口大に切る
 
    - にんじんは、小さめの乱切りにする
 
    - 干し椎茸・れんこん・里芋・絹さやは、煮しめと同じ下準備をする
 
作り方
    - 鍋に油を熱し、鶏肉を炒める
 
    - 鶏肉の軽く色が付いたら、絹さや以外の野菜を入れて炒める
 
    - 椎茸の戻し汁に全ての調味料を加え、落し蓋をして弱火で煮る
 
    - 具材に火が通ったら、煮汁が1/3ぐらいになるまで煮詰める
 
    - 粗熱が取れたら重箱に盛り付け、最後に絹さやを飾る
 
煮物はお正月の数日前に作っておくと、味がしっかり染みて美味しさが増します。
    重箱以外にも、漆器や陶器の大皿など他の器に入れてシェアしやすくするのもおすすめです。
中納言のおせちには京野菜の煮物
愛情たっぷりの家庭の味で迎えるお正月も素敵ですが、職人が作る本格的な煮しめに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。
    中納言は極上の伊勢海老とこだわりの食材を使い、お正月にピッタリなご馳走尽くしのおせちをご用意しました。中納言の煮しめは、歴史と文化に育まれた「京野菜」を使用しています。独特な風味と彩りの良さを持つ京野菜に細かな手業を施し、お重に華やかさをプラスしました。
    中納言のおせちは「生おせち」「おせち(冷凍)」の2種類をご用意しております。
「生おせち」
プリプリした食感と旨味が特徴の伊勢海老と、国内の有名産地から取り寄せた食材の旨味を引き出し、彩り美しく仕上げました。
    生おせちは2人前・3〜4人前と人数に合わせてお選びいただけます。
「中納言の伊勢海老おせち」サイトの公式ページには、ほかにも趣向を凝らした生おせちを数々ご用意しておりますので、ぜひご確認ください。
    ※すべての生おせちは、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります
伊勢海老おせち(冷凍)「はつはる」
「はつはる」は、多彩な山海の幸と2種類のソースで焼き上げた極上の伊勢海老を詰め合わせました。
    繊細で滋味深い味わいを、急速冷凍加工でそのまま閉じ込めてお届けします。素材の味を際立たせるよう仕上げた料理は、口の中に旨味と優しい味わいが広がります。
    職人が卓越した技が織りなす料理の数々をぜひご賞味ください。
    ※おせち(冷凍)は、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります
煮物で家族の健康・繁栄を願う
煮しめは縁起の良い意味を持ち、新たな春を迎えるのにふさわしい料理です。心を込めて作った煮しめで、家族の幸多き1年の始まりをお祝いしたいですね。
    中納言は、皆様がゆったりとした年末年始の楽しいひと時を過ごせるように、上質な料理の数々でお手伝いします。