お食い初めは古から伝わる赤ちゃんの健康を祈る「一生に一度きりのイベント」です。
お食い初め(おくいぞめ)や百日祝い(ももかいわい)という言葉を初めて聞いた。
そういう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「お食い初めの儀式では、どんなことをするの?」
「用意するものは?」
不安に思ったり、検索される方もいらっしゃるでしょう。
ここではお食い初めの歴史・儀式の流れ・必要なアイテムなど基礎知識や情報を詳しく解説しますので、お食い初めをされる時の参考にしていただければ幸いです。
「レストランで厳かに、ご家庭でにぎやかに。」
さまざまなスタイルを選んでいただけるよう、中納言が提案するお食い初めのメニューもご紹介します。
創業昭和25年の活 伊勢海老料理中納言は、
日本の伝統的なお食い初めの儀式を手軽に
レストランで、ご自宅でご利用いただけます。
レストランでお食い初めの儀式任せたい方は>>
ご自宅でリラックスしてお食い初めをされたい方は>>
関西・阪神間にお住いの方は、宅配もご利用いただけます。詳しくは>>
赤ちゃんの健やかな成長をお祈りする「お食い初め」
お食い初めは「健やかに丈夫に育ちますように」「食べ物に困ることがありませんように」「丈夫な歯が育つように」そんな願いをこめた祈願の場です。
では、お食い初めはいつ頃から始まったのでしょうか?
お食い初めの由来と歴史
お食い初めは中国から伝来したと言われ、その歴史は古く平安時代にまでさかのぼります。
日本のお食い初めは宮中で行われていた儀式が始まりと言われていますが、諸説あります。
- 赤ちゃんに重湯に入れたお餅を食べさせる「百日(ももか)」
- 3歳頃に初めてお魚を食べさせる「真魚(まな)始め」
- 生後50日を祝う「五十百日之祝儀(いかももかのしゅうぎ)」「五十日の祝(いかのいわい)」
室町時代の世相や生活などについて書かれた「河海抄(かかいしょう)」という文献には「冷泉天皇の生後百日に御餅を供す」と記されていたり、鎌倉時代の歴史書にもお食い初めが登場しています。
鎌倉時代頃をさかいに、食べさせる食材が「お餅から魚へ」変わっていったと言われています。
お食い初めは宮中行事として今でも行われており、近年では2007年1月の新聞に秋篠宮悠仁様の「箸初の儀(はしぞめのぎ)」が行われたという記事が掲載されています。
昔は栄養状態や衛生環境が整っておらず、生まれてすぐに亡くなることがあったため、節目節目で健康に育つようにと祈願する儀式が数多くあったようです。
「赤ちゃんの健やかな成長を願う心」が現代にも息づいているのは素晴らしいことですし、大切にしていきたいものですね。
では、お食い初めはいつ行う儀式なのでしょうか?
お食い初めは生後100日目に行う大切な祝いの儀式
お食い初めは生後7日目の「お七夜(おしちや)」、生後1ヵ月頃の「お宮参り」の次に行う100日目のお祝いで「百日祝い(ももかいわい)」と呼ばれることも。
室町時代には生後101日目、江戸時代には生後120日目に行ったと言われていますが、現在では100日目が一般的です。
お食い初めの儀式には、どんな意味があるのでしょうか?
生後100日頃は乳歯が生え始める時期でもあり、儀式で食べ物を食べる真似をすることで「丈夫に成長しますように」「一生食べ物に困りませんように」という願いが込められています。
地域によって「食べ始め・真魚始め(まなはじめ)」や、お箸を使うことから「箸揃え(はしぞろえ)・箸初め(はしはじめ)・箸立て(はしだて)」など名称が変わることがあります。
時期や内容にも地域差があり、寒い地域ではお宮参りと一緒に行ったり、長生きしてほしいという意味を込めて儀式をあえて後に行うなど違いが。
お食い初めの儀式を行う時期は100日目と言われていますが、ちょうど生後100日目に儀式を行うのはご家族の都合などで難しいこともあるのではないでしょうか?
現在では100~120日目を目安に休日を利用したり大安の日を選ぶなど、フレキシブルにお祝いの儀式の日程を決めることが多くなっています。
100日目にこだわるよりも、家族が揃ってみんなで楽しく赤ちゃんのお祝いをする方が思い出にもなりますね。
お食い初めで用意するアイテムはこちら!
お食い初めの儀式は、何を準備したらいいのでしょうか?
儀式で使う食材や食器などについてご説明します。
お食い初めの献立にはどんなものがある?
お食い初めは食べることそのものが儀式になっています。
お食い初めの時期は赤ちゃんがまだご飯を食べられる時期ではなく、誤飲の可能性もあるので実際には「食べる真似をする儀式」です。
儀式の膳は「一汁三菜」を中心とした5品が一般的。
- 焼き物(タイなど尾頭付きの焼き魚)
- 飯椀(赤飯)
- 汁物(ハマグリなど貝類の吸い物)
- 煮物(れんこん・里芋・人参・大根など)
- 香の物(紅白なますなど)
上記の献立がお食い初めの儀式に使われるわけは、海でとれたもの・山でとれたもの・穀物・塩などが含まれることで、赤ちゃんが丈夫に育つために大切な食材だからという意味があるようです。
お祝いの席では鯛をよく見かけませんか?
鯛は姿が赤く身は白いことから縁起がよい魚と言われますが、その他に寿命が数十年と他の魚に比べて長生きすることから長寿の願いが込められていたり、頭から尾までそのままの姿で焼きかれた鯛は「物事を最初から最後まで続ける」などの意味から、儀式でよく使われます。
使用する食材は一般的なものをご紹介しましたが地域によって異なり、鯛以外にキンキ・ホウボウ・鰆といった魚が使われることがあるようです。
食材に込められた願いは「赤ちゃんの健康と幸せ」ですが、地域差があって面白いですね。
歯固めの石って何?
歯固めの儀式に使う石を「歯固め石」と呼び、儀式では「箸先を歯固め石に当てた後に赤ちゃんの歯茎に当てる」という動作をします。
「固いものが食べられる時期まで丈夫に育つように」「一生食べ物に困らないように」「丈夫な歯が育つように」といった、さまざまな願いが込められています。
石の形・種類・数に正しいものはありません。
丸みをおびた石がよく使われていますが、地域によっては石の代わりにタコ・栗・アワビを使うこともあるようです。
歯固めの儀式で使用する石は、どこで入手するのでしょうか?
- 神社で手に入れる
神社の境内に自由に持っていけるように置いてあったり、社務所で購入したり、お宮参りの祈願後に授与されたりします。
- お食い初めの儀式を行う場所で入手する
ホテルやレストランを利用する場合は、コース内容に含まれていることが多いようです。
- お食い初めセットを購入する
お食い初めの儀式で使用する食材に一緒に含まれていたり、石だけネット販売されています。
- 近場で拾う
河原であれば、丸く艶のある石を見つけられます
さまざまな入手方法がありますが、河原で拾った場合には衛生面に注意が必要です。
食器はどんなものを使う?
使われる食器は宗派によって異なることもありますが、漆塗りの漆器で「飯椀・汁椀・平椀・つぼ椀・高坪・平皿」が使われます。
昔は母方から贈られるものを使用し、男の子には「朱塗りの椀」女の子には「黒塗りの椀」と使い分けられていたようです。
男の子が世継ぎになることや子供が早くに亡くなることが多く、魔除けの意味を持つ「朱塗り」が使われていました。
現在では、男女ともにお祝い事に使われる「朱塗りの椀」を使うことも多いようです。
現在では宗派にこだわらない方もいますし、ご家庭でお食い初めの儀式を行う場合は使い続けられるよう、色や素材にこだわらずに新しい食器を購入する方もいらっしゃるようです。
お祝いの席で使われる祝箸って何?
祝箸は、柳など折れにくい白木から作られた先端が両方とも細く削られているお箸で「両口箸(りょうくちばし)」「俵箸(たわらばし)」「柳箸(やなぎばし)」とも呼ばれます。
長さは約24センチで昔の長さで言う「八寸(はっすん)」で、「八」は末広がりの形であることから縁起が良いとされています。
お箸の両方が細くなっているのは「神人共食(しんじんきょうしょく)」といって反対側を神様に使っていただくためです。
一緒に食事することで食事を通じて神様と繋がるという意味があるため、両端に口をつけないように注意しましょう。
お食い初めの儀式で使うアイテムにはさまざまな決まりがありますが、あまりこだわり過ぎなくても大丈夫です。
お食い初めの儀式で誰が食べさせる?順番や決まりはある?
お食い初めの儀式の内容に決まり・しきたり・マナーはあるのでしょうか?
まずは、順番についてご説明します。
儀式で食べさせる順番
お食い初めの儀式での順番は決められたものがあります。
お食い初めの献立「焼き物・飯椀・汁物・煮物・香の物」5品の中から「飯椀→汁物→飯椀→焼き物→飯椀→汁物」この順番を1セットを基本として、口元に持っていく動作を3回繰り返します。
儀式で赤ちゃんに食べさせる役は「養い親(やしないおや)」と呼ばれる人です。
養い親はお食い初め儀式に招いた人の中で、赤ちゃんと同性の最年長の人がやるのが一般的です。
これは「長寿にあやかる」という意味が込められており、男の子は祖父様、女の子は祖母様が役割を担うことが多くなるでしょう。
最近では両親・祖父母・兄弟・親戚など参加者が交代しながら、養い親をする場合もあるようです。
同じ動作を3回行うので、あらかじめ食べさせるふりをする役割や順番を決めておくとスムーズに儀式を行えます。
お食い初めの儀式の後に行う歯固めの儀式の順番は?
お食い初めの儀式が終わった後に、歯固め(はがため)の儀式をします。
1. 儀式用に準備されている歯固め石を使い、祝箸の先端を石に「ちょんちょん」と軽くつけます。
2. 次に「赤ちゃんの健康」「丈夫な歯が生えてきますように」などと願って、石につけた祝箸の先端で優しく赤ちゃんの歯茎に直接触れます。※この時に無理強いせず、強く当てすぎないように注意してましょう。
これが歯固めの儀式の順番です。
お食い初め・歯固めの儀式は地域の特色がありますが、食材や器を準備するのが大変!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
大事なのは儀式そのものよりも「赤ちゃんが健やかに育ってほしい」気持ちが大切なのではないでしょうか。
中納言の「お食い初め膳」で準備いらずのお祝いを
お食い初めの儀式をレストランや料亭などで検討されている方も、いらっしゃるのでは?
お食い初めが出来るレストランやお店選びに悩まれている方、ご家庭でお食い初めを行いたい方、選び方はそれぞれです。
レストランだと、ご家庭で育児に集中しているママがおしゃれをして外出できるので息抜きになったり、儀式の準備に手をかけずに簡単に済みますね。
「お食い初め膳」は、大阪・神戸・東京で展開している中納言のレストランでお出ししているメニューです。
お食い初め儀式の膳のほか、大人の方にもご満足いただけるメニューを取り揃えてお待ちしております。
中納言の伊勢海老料理で縁起が良い
中納言のレストランでお食い初めの儀式を行うメリットは、当日の儀式のエスコートや写真撮影・おもてなしだけではありません。
お食い初めに参加している方々も、縁起が良い食材で美味しくお祝いできるということ。
祝いの席に出される食材・献立でイメージするのは、鯛以外には伊勢海老ではないでしょうか?
伊勢海老料理専門店の中納言は、還暦・お誕生日など「ハレの日」にご利用いただくことが多いので料理はもちろん、お祝いのプロデュースも得意としています。
中納言の「お食い初め膳」のメニューは?
お食い初め料理「鯛の尾頭付き・すまし汁・赤飯・煮物」の4品に加えて「歯固め石」「祝箸」など、儀式に必要な品をすべて用意。
「みんなで一緒に、縁起の良い鯛を味わいたい。」
お集りの人数に合わせて3サイズからお選びする「祝い鯛」もございます。
レストランでのサービス
ご来店いただいた際には、スムーズにお食い初めの儀式が進むようお手伝いいたします。
- お⾷い初めの説明
「花開く」「花咲く」などの意味から、縁起が良いとされる「桜茶」でお食い初めの儀式前のひとときを演出。
お召し上がりいただきながら、スタッフが儀式の流れをご説明いたします。
- お⾷い初め儀式の開始
スタッフが儀式の進行をいたしますので、赤ちゃんを見てあげながら儀式に集中していただけます。
ご家族にしか撮影できない赤ちゃんのありのままの表情や、リラックスした席でのご家族の姿を写真におさめられますね。
- お⾷事のご提供
儀式が終わりましたら、参加されている方々のお食事をご用意いたします。
中納言が厳選した質の高い食材とともに伊勢海老料理をご堪能いただき、贅沢な時間をお過ごしください。
なお、お食い初め膳以外のメニューは別途ご注文いただいておりますので、ご予約の際にお申しつけいただくとご提供までがスムーズです。
- 記念写真の撮影
儀式の前やお食事をお出しした際など、別アングルから見た参加者方々の様子を撮影いたします。
お食い初め儀式をご利用いただく場合は、3つのサービスをご案内いたします。
- クーファンサービス
クーファンは、赤ちゃんが横になったまま移動しやすいベビーベッドです。
ベビーカーのままだと、お食い初めの主役となる赤ちゃんのお顔が見にくくなりますが、クーファンを使用することで、赤ちゃんが横になったままご家族からお顔が見えやすくなります。
ベビーカーでご来店いただくと赤ちゃんをベビーカーから持ち上げる必要がありますし、長時間抱きかかえていないといけないかと心配になりますね。そんな時に活躍するのがクーファンです。
ゆったりと過ごせるので、機嫌を損ねることなくお食い初めの儀式を円滑に進めることが出来ます。
お食い初めが終われば、赤ちゃんが慣れているベビーカーで安心して穏やかに過ごしていただけるでしょう。
- メッセージカードのプレゼント
赤ちゃんのお名前を使ったメッセージカードをお作りいたします。
お名前であいうえお作文を作り作成いたします。
お誕生日や結婚記念日などお食い初め以外の記念の際にもご用意しております。
メッセージカードのプレゼントは老若男女喜んでいただけるレストランで人気のサービスの1つです。
- 記念撮影サービス
儀式の前やお食事をお出しした際の様子や食事後に撮った写真を、店内で印刷してお渡しいたします。
お渡し枚数に制限はございませんので、遠方の方や当日来れなかった方などに記念品として持ち帰っていただけます。
祖父母様への素敵なギフトとしてもぴったりですし、ご帰宅後の団らんのひとときに一興となってくれるのではないでしょうか?
中納言のレストランで行うお食い初めの儀式や「お食い初め膳」は万全の体制でこころを尽くして準備いたしますので、7日前までのご予約をお願いしております。
ご自宅でゆっくりとお祝いできる中納言のお食い初め重・お食い初め弁当
「ご家庭でもお食い初めの儀式とともに、贅沢なひと時を過ごしていただきたい。」
そんな気持ちを込めてご自宅で中納言の味をお楽しみいただけるオンライン通販「お食い初め重」と、関西(大阪・神戸)限定の宅配「お食い初め弁当」2つの商品をご用意しました。
ご家庭でお食い初めを行いたい方や外出を控えられているご家族様に人気で、おすすめ商品となっています。
お食い初め重は、ハレの日にふさわしい伊勢海老やアワビを盛り込んだお重など3種類をご用意。
儀式の後に参加者の皆さまが至福の時を過ごしていただけるよう、厳選した山海の恵みをふんだんに使いました。
ご注文いただいた際には、儀式がスムーズに進むよう「お食い初めの式次第」「お召し上がり方のしおり」をお送りいたします。
お食い初め弁当をおすすめするポイントは、作りたてをそのままお届けできるため、
合成保存料、防腐剤、着色料、発色剤などを調理過程で使用しておりません。
そのため安心してお召し上がりいただけます。
また中納言のお弁当は伊勢海老、国産牛や旬の野菜をふんだんに使い、料理人がひとつひとつ丁寧にお作りします。
ご家庭でじっくりと中納言の味を堪能したいという、関西の阪神エリアの皆さまにお届けいたします。
お食い初め重・お食い初め弁当それぞれに儀式で必要な「歯固めの小石」「祝箸」が入りますので、準備する手間をかけずに済みますね。
ぜひ「中納言の心とおもてなし」を、オンライン通販サイト・お弁当サイトでご確認くださいませ。
大切なお食い初めの思い出を中納言で
中納言では質の高い伊勢海老料理を数々用意してお待ちしております。
縁起の良い伊勢海老を使った華やかな様々なお料理をお楽しみいただけます。
もっと全国の皆さまに極上の伊勢海老料理を召し上がっていただきたく、オンライン通販もございます。
レストラン、オンライン通販、お弁当と様々な分野で中納言はご提案させていただきます。
お客様の予算や場所をご都合に合わせてお選びください。
創業72年の伝統と格式に裏打ちされた五感で味わう料理の数々で、お食い初めをはじめ「七五三・入学・卒業・成人・就職・結婚・出産など」これからお子様が出会う人生の数々のハレの日に中納言がお力添えいたします。