お食い初め(おくいぞめ)のやり方と聞いても、いつからいつまでにやるの?何を用意すればいいの?赤ちゃんの性別が男の子や女の子かによって準備するものが違うの?など、時期や由来、お祝いに使用するものがパッとすぐに分からないママやパパは多いはず。そこで今回は、お食い初めの準備をする方、実際にお食い初めの行事をもうすぐ行う方に向けて、一生に一度のお祝い、赤ちゃんの生後100日をお祝いするお食い初めについての基礎知識とお祝いをするタイミングなどをご説明していきたいと思います。
お食い初めはいつ・どこで行う?
赤ちゃんが生まれてからの一年間は色々な行事やお祝い事があり、そのひとつひとつが「生まれて初めて」になりますので、家族でしっかりとお祝いしてあげたいと思っている方ばかりですよね。
その中のひとつ「お食い初め」とは、赤ちゃんが生後100日目を無事に迎えたことをお祝いする儀式です。お食い初めは赤ちゃんが生まれてから100日~120日後に行うのが一般的ですので、赤ちゃんや産後間もないママの体調を考慮しながら日にちを決めましょう。
六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)を気にする方もいるかもしれませんが、出席者数が多い場合などは日程を合わせるだけでも大変です。その場合は仏滅や赤口(しゃっこう)は避けるなど都合のつく日の中で一番よいお日柄を選ぶようにしましょう。
また最近ではお食い初めとお宮参りの二つの行事をまとめて行うケースも増えています。
お宮参りもお食い初めも赤ちゃんが生まれて間もない頃におこなう大事な伝統行事ですが、赤ちゃんやママ、パパの無理のないようにお祝いしたいですね。
お食い初めは、100日祝いという別名があるため絶対に100日前後にしなければならないと考えられている方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的に赤ちゃんが離乳食をはじめる時期は早い方で生後5か月~になりますので、それまでに儀式を行えばいいと考えれば問題ないでしょう。
次に儀式を行う場所について解説します。
お宮参りは神社とイメージされるかと思いますが、お食い初めと聞かれるとわからないご家族の方も多いです。また、お祝い膳や歯固めの石など準備しなければならないものが多いのがお食い初めの儀式の特徴です。「お祝い膳」を用意しているレストランもありますのでそういったお店にお任せしてお祝いするのも良いでしょう。お祝い膳を用意しているレストランでは、お膳に「歯固めの石」がセットになっていることも多いので、準備する手間が減るのもレストランをおすすめするポイントです。しかし、出産して100日前後というとご両親は眠れない日々を過ごされている時期でもありますので、ご自宅でゆっくりとお祝いするのもひとつです。
ご自宅でお祝いする場合でもお店でお祝いする場合でも、それぞれメリット・デメリットがあります。それぞれに便利な点、大変な点あるかと思いますので自分ひとりで決めてしまうのでは無く、夫婦で一緒に考えると良いでしょう。
お食い初めの意味や由来について
お食い初めとはお子様が「将来食べるものに困ることの無いように」「健やかに成長するように」との願いを込めて生後100日ごろの赤ちゃんにご両親や祖父母様が食べ物を食べさせるマネをする儀式です。生後100日に行われる事が多いため、「百日祝い」(ももかいわい)とも呼ばれています。地域によって箸揃え、箸祝い、歯固め、真魚始め(まなはじめ)と呼び方もさまざまなようです。昔は親族が集まり大人数でお祝いする場合も多かったようですが、近年の儀式は親族はおじいちゃんおばあちゃんのみを招待したりパパ・ママ・赤ちゃんだけでお祝いしたりとご家庭の事情に合わせたスタイルが増えています。
お食い初めの日(100日)までに必要な準備とは?
お食い初めの儀式に使うもので主に必要なのは、食器類、歯固めの石、お祝い膳です。一般的には食器は【漆器のお膳】とし、男の子は内側・外側共に朱色、女の子は内側が朱色・外側が黒色の器を準備するのが昔からのならわしになっています。しかし、近年ではご自宅での略式として、これから使えるように離乳食用の食器一式をあえて使ったりするご家庭も増えてきました。ここでは儀式に使うものの詳細をご紹介します。
儀式に必要な物①【祝い箸】
祝い箸とは両方の先端が細くなっている丸箸になっているもののことを言います。祝い箸は末広がりの意味を持つ八寸(約24cm)で作られ縁起がいい意味をもっています。片方の先端が人用、もう片方の先端は神様が使うとされ「両口箸」とも呼ばれます。
儀式に必要な物②【歯固めの石】
お食い初めで一番必要なものといっていいものが「歯固めの石」です。個数は地域によって違いますが、準備する小石は1cm~数cmのものを1、2個を準備するところが多いようです。小石はお宮参りの際に神社が授けてくれる場合がありますが、ご自分で準備する場合は、地元の氏神様の神社の境内からお借りする、または河原や海などできれいなものを拾ってきて洗って使ってもOKです。儀式が終わったらお返しするのを忘れないようにしましょう。
小石の代わりにお祝い用のお餅でも代用可。地域によっては「多幸=タコ」と「固いタコでも食べられる健康な歯でいられるように」という意味を込めて、タコを用いるところもあります。
儀式に必要な物③【お祝い膳】
お祝い膳は献立は一汁三菜が基本。それぞれに長寿や健康への願いをこめたメニューでそろえます。
お食い初め儀式はお任せできるサービスのもあるのをご存じですか?
近年では自分でお祝い膳を用意せず、料亭やレストランで予約してお祝いできるところや通販で注文できるところも多いです。活伊勢海老中納言でもレストランや通販でお取り扱いをしております。
お食い初めの基本的な儀式・やり方について
お食い初めの儀式では、赤ちゃんに食べ物を食べるマネをさせます。実はどれから食べてもいいということはなく正式な儀式ではそれにも順番があり最後に歯固めの儀を行います。お食い初めは地域によって順番が変わったり、それぞれの土地の特色があるので、ご自身のお母さんお父さんそれぞれのご両親に聞いたりして違いがある場合は相談して決めてもいいですね。
お食い初めを食べさせる人も正式には決まっており「養い親」が行うとされています。養い親とは一般的には長生きにあやかる意味から、祖父母様やいちばん年長の方をさします。儀式の際は、お祝いの席にお集まりになった方の中でいちばん年長の方にお願いしましょう。また、近年では、みんなで赤ちゃんの幸せを願う意味からも、出席者全員で行うことも多くなっているようです。男の子の赤ちゃんには男性、女の子の赤ちゃんには女性の養い親が、膝の上に赤ちゃんを抱っこして、お箸を持って、ごちそうを食べさせる真似をします。赤ちゃんによっては、食べ物を口元に持っていくと本能からか、そのまま食べようとする赤ちゃんもいる様ですが、生後100日前後の時期の赤ちゃんは離乳食も始まっていないため、固形物を食べる事が出来ないので誤飲に注意しましょう。
食べさせる真似をする正しい順番は「飯椀(赤飯)→お吸い物→飯椀(赤飯)→鯛(魚)→飯椀(赤飯)→お吸い物」を1サイクルとして、最年長の大人が箸でこれを3回繰り返します。食べさせる真似をするときはひと口ずつ、口元へ運びます。そのあと「歯固めの儀」を行います。歯固めの儀には、用意しておいた歯固めの小石やその代用で用意したタコに触れたお箸を、赤ちゃんの口や歯茎にそっと触れさせ、「歯が丈夫になりますように」と祈願します。古くから、硬いものを食べることは健康に良いとされていたことから、歯が丈夫な事=長寿・長生きすると考えられ、長寿を願うお食い初めの儀式の一環となりました。地方によっては、小石ではなく栗やタコで行うこともあります。
お祝いにふさわしい中納言のお食い初めメニューを紹介!
東京・大阪・神戸に伊勢海老専門店としてレストランを構える中納言では、伊勢海老という縁起の良い食材を使っていることから日本古来の伝統行事のお祝いでのご利用が多いハレの日のレストランです。もちろんお子様の成長をお祝いする「お食い初め(100日祝い)」もご対応させていただいております。お食い初めといえば「お祝い膳」ですよね。一汁三菜を基本としておりますが、お子様のお世話で大変なママ、パパにとって鯛のお頭や煮物などを用意するのは大変かもしれません。またご両親にとっても準備に手を取られずにゆっくりとお子様のお祝いをしたいと思っていらっしゃる方も多いと思います。
中納言では、ハレの日のお祝いを全面サポートさせていただいております。
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