【意外と簡単】おせち料理の人気手作りレシピ&基本の詰め方特集2023

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おせちのレシピは、料理好きな方でないと作るのが難しそうに感じるかもしれませんが、意外と簡単です。誰にでもできる美味しくて簡単なおせち料理の作り方や、重箱への美しい詰め方を詳しくご紹介します。また、迷いがちなおせちの作る順番についてもまとめましたので参考にされてください。

手作りおせちは三段重がおすすめ

中納言のおせち料理三段重

簡単なレシピを参考におせちを手作りするなら、重箱は三段重を準備するのがおすすめです。福を重ねるという意味のある重箱は、お正月に使う縁起物の容器。

昔ながらの四段重や五段重と段数の多いタイプもありますが、最近では三段重を使うご家庭が増えてきました。段数が少ないといっても、三段重は四段重の中身と同じです。量的におせちを作る手間が少なくなって、初心者にもぴったりですよ。

三段の重箱のサイズは、家族の人数を参考に選ぶとよいでしょう。6.5寸(約19.5cm角)で4人家族向け、6~8人ぐらいの大家族なら8.5寸(約25.5cm角)のサイズが目安です。

一の重の中身は「祝い肴」と「口取り」

一の重(いちのじゅう)には、「祝い肴(いわいざかな)」と呼ばれるおせちを詰めます。祝い肴とは、おめでたい席でいただくお料理のなかでも前菜の役割を持つもの。以下の3種類が代表的な品目になります。

  • 五穀豊穣を願った「田作り(ごまめ)」
  • マメに働く、魔除けの意味も込められた「黒豆」
  • 子孫繁栄と縁起の良い金色の「数の子」

また、「口取り(くちとり)」も一の重に入れるおせちの中身です。口取り肴を省略した呼び方の口取りは、酒の肴のことを指します。甘さがあって、彩り鮮やかであることが特徴です。

  • めでたい日の出をイメージした「紅白かまぼこ」
  • 財を成す「栗きんとん」
  • よろこぶ語呂合わせで「昆布巻き」

二の重の中身は「口代わり」と「焼き物」

おせちの二の重(にのじゅう)の中身には、「口代わり」と呼ばれるおせちを詰めます。読んで字のごとく、いただくと口がさっぱりする品目です。今どきのおせちでは、魚介を使ったマリネも人気ですが、お正月に代表的な酢の物は以下の2種類です。

  • 喜びの水引をあらわす「紅白なます」
  • 見通しのよい1年を願う「酢れんこん」

三の重の中身は山の幸を使った「煮しめ」

おせちの三の重(さんのじゅう)の中身は、山の幸を豊富に使用した「煮しめ(筑前煮)」です。煮しめに使う材料は、それぞれが縁起を担ぐ意味のある根菜類を使います。ひとつの鍋で煮ることから、家族が仲良くなるようにとの願いが込められています。

  • 子孫繁栄の「サトイモ」
  • おめでたい色の「にんじん」
  • 子の成長を願う「たけのこ」
  • 長寿の象徴の亀に見立てた「しいたけ」

簡単&美味しい!おせちレシピ

おせち料理の一つ煮しめ

おせちは手の込んだ料理が多いというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、意外と簡単につくれるものばかりです。ここでは、一の重、二の重、三の重に入れる、検索でもランキング上位のおせちレシピを紹介します。調理の工程が少なく、覚えておけば毎日のメニューづくりにも役立つので、ぜひ参考にしてみてください。

お鍋で煮るだけ「田作り」

一見、難しそうに見える田作り。
実は、基本の調味料と一緒に煮立てるだけと初心者にも手軽なおせち料理です。

<材料>
乾燥したごまめ 30g
(A)醤油
(A)砂糖  すべて大さじ2
(A)みりん
白ごま  大さじ1

<作り方>
(調理時間 60分)
①鍋(フライパンでもOK)に乾燥したごまめを入れて空煎りする
②指で折れる固さまで水分を飛ばしたら、ごまめをバットに移して粗熱を取る
③鍋に(A)の材料を入れてとろみが出るまで煮詰める
④熱いうちにごまめと白ごまをたれにからめる
⑤バットに移して、冷ましたら完成

お節料理の田作りは、バットに移して冷ますときに広げておくのがくっつかないコツです。

お弁当の副菜やスイーツにも!「黒豆」

黒豆は、一の重でもトップの人気を誇るおせちレシピ。難しそうに見えますが、意外と作りやすい品なんですよ。黒豆をふっくらと仕上げるポイントは、水にしっかりと漬けて、煮るときは空気に触れないようにすること。余ったら、お菓子作りにも活用できます。

<材料>
黒豆 150g
醤油 小さじ2
砂糖  130g
水  1,000ml

<作り方>
(調理時間 1日)
①黒豆を1日ほど水につけておく
②鉄鍋に黒豆、醤油、砂糖、水を入れる
(鉄鍋がない場合は鉄玉を一緒に入れる)
③煮立ててアクをとる
④弱火で3~4時間ほど煮込む
(黒豆が常に水をかぶるように足し水する)
⑤好みの食感(固さ)になったら冷まして完了

子どもも手伝える!「紅白かまぼこ」

一の重に入れる定番のおいしいおせちレシピです。口取りの紅白かまぼこを作っていきましょう。お子さんがいるご家庭なら、包丁の取り扱いに気をつけて一緒に作ると、お正月気分を親子で味わえるでしょう。

<材料>
紅白のかまぼこ 1/2本ずつ

<作り方>
(調理時間 10分)
①紅白のかまぼこを横並びにする
②両方を同時に1cm幅にカットする
③紅白のかまぼこそれぞれを縦半分にカット
④紅白が入れ違いになるように並べる

食が進む「酢れんこん」

二の重に入れる酢れんこんのおせちレシピを紹介します。口代わりとなる酢れんこんは、花のかたちに飾り切りすると見映えもよくなりますよ。冷蔵庫に入れておけば1週間ほど日持ちするので、保存食や普段の食卓の一品としても便利です。

<材料>
れんこん 150g
ゆで塩  小さじ1
(A)みりん 大さじ2
(A)砂糖 大さじ3
(A)塩 ひとつまみ
(A)酢 60ml
(A)だし汁(昆布) 90ml
※水500mlに昆布5gで煮出したもの
小口切りの鷹の爪 小さじ

<作り方>
(調理時間 3~4時間)
①れんこんは皮をむき、5mm幅を目安に切る
②だし汁を弱火で温める
③火を止めて塩と砂糖を加える
④塩と砂糖が溶けたら酢を加えて冷まし、最後に鷹の爪を入れる
⑤切ったれんこんを塩ゆでする
⑥歯触りが残るぐらいに3分ほど茹でたら粗熱をとる
⑦粗熱がとれたられんこんを④に漬け込む
⑧2~3時間漬け込んで完成

オーブンで焼くだけ「鯛の姿焼き」

二の重に入れる焼き物のおせちレシピを紹介します。お祝い事には欠かせない鯛の姿焼きは、お重に入っていると華やかな気分になれる一品です。化粧塩を施して、オーブンで焼くだけで完成します。

<材料>
尾頭つきの鯛 1匹
(うろこや内臓の下処理がされたもの)
塩 適量

<作り方>
(調理時間 2~2時間30分)
①鯛の全体に塩をふって20分ほどおく
②両面の皮目に竹串で穴をあけておく
③キッチンペーパーで水分を拭き取り、再度塩をふる
④オーブンを180℃から200℃で予熱する
⑤ヒレや尾に化粧塩をほどこす
⑥化粧塩をほどこした部分のみアルミホイルで包む
⑦天板にキッチンペーパーをひく
⑧鯛をのせて30~40分ほど様子を見ながら焼く

ごはんのおかずにも「煮しめ(煮物)」

お煮しめは、味付けや材料に地域性が色濃く出る正月料理です。ごぼうや大根、かぼちゃなどの野菜、鶏肉や牛肉などお好みでアレンジしてみてください。にんじんは型抜きを使うと便利です。

<材料>
干ししいたけ 6枚
さといも 中6個(300~400g)
にんじん 1/2本
たけのこ(水煮) 1/2本
れんこん 1節(150g)
こんにゃく 1/2枚
きぬさや 8枚
だし汁(だしは和風のもの)  300ml
干ししいたけの戻し汁 100ml
(A)しょうゆ 大さじ3
(A)砂糖   大さじ2
(A)みりん 大さじ2
※下茹でに使用する酢や塩は分量外

<作り方>
(調理時間 1時間30分)
①干ししいたけはぬるま湯でもどし、軸をとる(30~60分)
 戻し汁はとっておく
(レンジを使っての時短も可能)
②さといもの皮をむき、横半分にカットする
 適量の塩を入れた水で、竹串が通るくらいに下茹でしておく
③れんこんは厚めの半月切りにして酢水にさらしておく
④たけのこは根元を半月切り、穂先は縦向きの扇状に切る
⑤にんじんは皮を向き、乱切りにする
⑥こんにゃくは5mm幅の手綱結びにして熱湯をまわしかけておく
⑦きぬさやは小鍋に塩水を沸騰させて1分ほど茹でてざるにあげる
⑧きぬさや以外の材料、和風のだし汁、(A)の調味料、
干ししいたけの戻し汁をお鍋に入れる
⑨沸騰したら、落し蓋をして30分ほど煮る
⑩粗熱がとれたら重箱に入れてからきぬさやを飾る

おせちは各お重に奇数で詰めるのが基本

おせち料理をお重に詰めている人

レシピを参考におせちを作れたら、三段の重箱に詰めていきましょう。おせちは各お重に奇数(3、5、7…)の品目で詰めるのが基本です。偶数になった場合は、花穂(かすい)、はらん、裏白などの「あしらい」をひとつに数えて調節します。

三段おせちの詰め方は?

下記に三段おせちの基本の詰め方をまとめました。重箱のふたのすぐ下が一の重、その下が二の重、一番下が三の重です。

  • 一の重に「祝い肴」と「口取り」
  • 二の重に「口代わり」と「焼き物」
  • 三の重に「お煮しめ」

おせちを詰めるときの仕切り方を紹介

おせちの仕切り方には、基本の形とバリエーションがあります。ここでは、手作りおせちにぴったりの仕切り方をご紹介します。

  • 田の字、市松

    田の字や市松は重箱を正方形のマスに区切る詰め方です。おせちの品目が少なければ田の字がおすすめですよ。また、ひとつのマスを対角線で区切ったり、ふたつのマスを合体させてひとつの大きなマスにしたりなどのバリエーションがあります。

  • 段詰め

    段詰めは、重箱のなかに横長の長方形を作り、何段かに区切る詰め方です。段によって幅を変えたり、どこかの段だけ市松のように区切ったりするバリエーションもあります。

簡単&きれいに見えるおせちの詰め方

おせちの詰め方には、いくつかのルールがあります。ルール通りに詰めていくと、簡単におしゃれなお重が仕上がるため、ぜひ参考にしてみてください。

  • おせちは冷ましてから詰める
  • 重箱の奥から手前に向かって詰めていく
  • 紅白に分かれたおせちは右側に紅を持ってくる (例 紅白かまぼこ)
  • えびや魚の頭は左向きにする
  • 汁の出るものは豆皿や小さな器などを利用する
  • 香りやにおい移りが心配なものには「はらん」を活用する

おせちを作る順番は日持ちするものから

おせち料理

おせちを食べる日は地域によって異なりますが、元旦から三が日にかけて食べるのが一般的です。元旦の前日となる大晦日に、いっぺんに作ってしまえるならよいですが、数日に分けて別々に準備する場合は日持ちするおせちレシピから着手していきましょう。

黒豆やお煮しめ、田作りは保存がきくため、先に作っておくのがおすすめです。たたきごぼうや酢れんこん、なますなど根菜の酢の物も日持ちします。鮮度や風味が気になる紅白かまぼこや焼き物、きんとんは、前日か前々日がよいでしょう。

おせちは通販を活用するのもおすすめ

中納言のおせち

先で簡単でおいしく作れるおせちレシピを詳しくご紹介しましたが、、実際に12月を迎えると仕事や育児、大掃除などで毎日が忙しく、おせち作りまでは手が回らないという方も多いでしょう。
おせちを自分で作るのは大変そうと思ったら、通販を活用するのがおすすめですよ。おせちは食材を探すのも大変です。サイトでおせちを予約しておけば、あとは自宅で待っているだけでOKです。

伊勢海老料理専門店の中納言では、職人が手作りした冷凍の伊勢海老おせちの通販を行っています。
冷凍の伊勢海老おせちは、紅白仕立ての伊勢海老の姿焼きを2尾も使用したおめでたい一段重。2024年は3種のおせちをご用意。合計11~15品目を詰め合わせた毎年完売御礼の人気商品です。
解凍方法は常温と冷蔵庫内の2種類。解凍後も美味しく食べられる工夫を詰め込んだ急速冷凍加工です。配送料は、10,800円(税込)以上で無料。手数料無料の熨斗もあるため、ギフトとしてもご活用ください。

中納言の冷凍おせち「はつはる」

冷凍の伊勢海老おせちは各2人前 21,600円(税込)

※冷凍おせちは、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります。

中納言の生おせち「ほうおう」

生おせち「鳳凰(ほうおう)」3~4人前

伊勢海老や北海道産の数の子醤油漬け、丹波栗きんとん、伊勢海老を中華風にアレンジしたチリソースなど、こだわり抜いた素材で作られた生おせち「鳳凰(ほうおう)」。贅を尽くした三段重で、新年の食卓を盛り上げます。来客のおもてなしにもぴったりです。

中納言の生おせち「しんき」

生おせち「新禧(しんき)」2人前

伊勢海老の姿焼き、北海道産いくら、神戸牛ローストビーフ、紀州産クエ西京焼と豪華絢爛な二段重です。2人前ですが、3人でも楽しめるボリュームとなっています。

※すべての生おせちは、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります。

中納言は伝統の味と笑顔をお届けします

パソコンを一緒に見る夫婦

今回の記事では、簡単でおいしく作れるおせちのレシピを詳しくご紹介しました。市販のおせちと組み合わせながら、ぜひあなただけの手作りおせちを完成させてみてください。
手作りは大変と感じたら、伊勢海老料理専門店・中納言のおせちがおすすめです。厳選した食材で作った豪華なおせちをご自宅までお届けいたします。家族みんなで美味しいおせちを囲み、優雅なお正月を迎えましょう。