お正月に家族皆で囲むおせち料理。日本人にとって郷土料理であり、新年の幕開けに振る舞う定番のハレの日文化ですよね。
しかし、そんなおせち料理は一般的にはいつから始まったのでしょうか。歴史や由来について、疑問に思う方も多いかもしれませんね。
この記事では、おせち料理を食べる文化の歴史や由来を解説します。日本の伝統文化であるおせちが始まった理由を知り、家族で食べる際に話題にしてみるのも良いですね。
中納言では、家族の団欒に花を添えるおせち料理2026をご提供しています。おせちに込められた想いを大切に、冷凍タイプと冷蔵タイプに分けてお届けしておりますため、ぜひご覧ください
おせちは「節供」が由来となっている
そもそもおせち料理は、神様へ収穫した作物をお供えする「節供(せちく)」「御節供(おせちく)」と呼ばれる風習が由来となっています。
これは「節目の日のための供え物」の意味を持ち、季節の節目の「節(せち)」の日から付いた言葉が由来です。
その年に獲れた作物を「節供」し神様にお供えし、そのおさがりを「御節料理」(おせちりょうり)として調理して食べたのが原型です。
その始まりを時代にすると、はるか古代の弥生時代に遡ります。
おせち料理は弥生時代から食べられている
弥生時代から始まったと言われるおせち料理。
もともと、中国の稲作が縄文時代の終わりから弥生時代にかけて日本に伝わったことで、日本は狩猟から農耕中心の文化に変わっていきました。
「節」という暦は中国から伝わったもので、これにより神様に収穫と自然の恵みを感謝し、作物をお供えする風習になったとされています。
そんな弥生時代の風習が定着したのは、奈良時代から平安時代にかけて。
宮中で「節」の儀式である中国・唐の暦法「節会(せちえ)」が執り行われるようになったことによります。
節会とは、不老長寿を願い邪気を払うなど現在のおせちのルーツになる考え方が込められた儀式です。
平安時代は1月1日の元日をはじめ1月7日の白馬、1月16日の踏歌に加え5月5日の端午と11月の豊明が「五節句(ごせっく)」とされていました。
五節句には、お祝い料理「御節供・五節供」が振舞われる「五節会」が開かれていました。
平安時代はお正月の料理だけでなく、節句のお祝い料理すべてを御節供と呼んでいたようです。
庶民におせちが広まったのは江戸時代
庶民の定番として受け入れられ始めたのは、江戸時代です。
江戸時代は、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽の五節句が幕府によって公式行事として定められました。
現代にも伝わる節句の日は、江戸時代に定着していたんですね。
そして庶民の間でも「御節供」の行事は広まっていき、5回の節句には祝いの料理が食べられるようになったのです。
とくに、新年の人日の節句は1年の行事の中でも別格な節句であり、より豪華で手の込んだ料理を食すのが正月料理として定着していきました。
現在のように重箱に詰める文化となったのは、江戸時代後期から明治時代にかけてといわれています。
重箱には、段を重ねる様子から「幸せを重ねる」という意味があります。
大晦日に料理を作り、元日に家族で祝いの料理を囲む風習や料理一つひとつに願いを込めて食べるのは江戸時代後期から定着していきました。
その頃は「食積(くいつみ)」「蓬莱(ほうらい)」と呼ばれていましたが、第二次世界大戦後ごろから、デパートで「おせち」として売られはじめたのをきっかけに呼び名が広まっていき、現在のおせち料理に至ります。
おせち料理に込められている意味
正月を彩り、新たな1年を豊かにしてくれるおせち料理のメニューには、一つひとつに意味が込められています。
ここでは、定番メニューとそれぞれの意味や込められた願いを紹介します。
それぞれの意味を知ることで、よりおせちの深さを知ることができますよ。
- 黒豆
「まめに働けるように」「まめに暮らせるように」との願いが込められています。
また、シワがなく艶やかな様子は「不老長寿」の意味も持ちます。
黒豆の黒い色は「魔除けの色」とされ、「一年の邪気を払う」との願いも込められています。
- 数の子
「子孫繁栄」「子宝」の願いが込められている数の子は、ニシンの卵なので、「二親」と字を当てて両親の長寿を祈願して食します。
- 田作り
江戸時代、田や畑に撒く肥料にカタクチイワシが高級肥料として使用されていました。米が5万俵収穫できるようにとの願いを込めて「五万米(ごまめ)」と呼ぶことも。田作りは「豊作」「五穀豊穣」を願い、おせちに入れられるようになりました。
- 栗きんとん
栗は、上杉謙信が勝ち戦で食べたことから「勝ち栗」と呼ばれ、縁起の良い食材です。鮮やかな黄色は黄金を象徴し、「富と豊かさ」を願いおせちに詰めます。
- 伊達巻
江戸時代のおしゃれな若者たち「伊達者」の着物の柄が名前の由来です。
また、巻物のような形から「知識」「学業成就の願い」が込められています。
- えび
えびの曲がった腰に見えるフォルムと長いヒゲは、お年寄りを象徴し「長寿」を意味します。
飛び出した目は、「目出たし」と表現されます。
そして脱皮をする生態から「新しく生まれ変わる」「成長」の願いが込められています。
中納言の特製おせちは定番の和食や洋食がたくさん
忙しい年末、迎春準備としておすすめなのは「活・伊勢海老料理 中納言」の特製おせちです。
天然の伊勢海老を中心とした料理から、定番の和食や洋食がたっぷり盛り込まれた人気おせちを全部で6種類ご用意いたしました。
2026年のおせちをぜひ中納言でお選びください。
伊勢海老おせち(冷凍)「はつはる」
冷凍によって各家庭に取り寄せていただける、伊勢海老おせち(冷凍)「はつはる」。
全国に中納言の味をお届けいたします。
徹底した素材選びと最良の調理法に加え、「冷凍加工技術」により食品の食感や材料の味が損なわれることはありません。
中納言の職人が一つひとつ手作りしており、監修ではなく自社生産が自慢の安心・安全なおせちです。
「伊勢海老和み焼」と「伊勢海老柚子マヨネーズ焼き」は、紅白に見立てて中央にそれぞれ配置。
周りには彩り良く旨みたっぷりの「鮑(あわび)福良煮」「鯛南蛮漬」など、海鮮のほか「自家製焼豚」や「鶏山椒焼」の肉類メニューと、食べ応えのある縁起の良いメニューがぎっしり12種類詰められています。
※着荷から冷凍で3ヶ月保存可能です。
商品の解凍後、賞味期限は冷蔵で24時間以内です。
解凍後はお早めにお召し上がりください。
※一部の地域によってはお届けできない場合もございます。
※おせち(冷凍)は、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります。
伊勢海老おせち(冷凍)「はつはる」 お客さまレビュー
評価:非常に満足
お店で食べた味をお節として自宅で味わえた。
美味しかった料理:伊勢海老のマヨネーズ、オーロラソース、南蛮漬け、つぶ貝数の子あえ、ローストビーフ、鮑
お肉たっぷり(冷凍)「はつゆめ」
2種のタルタルソースで味わう伊勢海老と、旨味をしっかり閉じ込めた肉料理を贅沢に詰め合わせた、食べ応え抜群のおせち料理です。食卓がにぎわう華やかな内容で、お子様がいらっしゃるご家庭や、「しっかり食べられるおせちを選びたい」という方におすすめの一段です。
また、「お肉料理」とひとくくりにできないほど、味・風味・食感の違いを楽しめる多彩な仕立ても魅力。ボリュームたっぷりの肉料理と伊勢海老おせちの組み合わせは、家族みんなで囲む新年の食卓にぴったりです。
お魚たっぷり(冷凍)「らんまん」
新しい年の幕開けにふさわしい、贅沢な海の恵みをぎゅっと詰め込んだ海鮮おせちです。職人ならではの技を生かし、色よく茹で上げた伊勢海老を2種のソースで味わえるこだわり仕立て。さらに、伊勢海老の塩麴漬、銀鱈の味噌漬、鮑旨煮など、海鮮の旨みを引き出す多彩なおせち料理を彩りよく盛り込みました。
素材の良さと職人の丁寧な味付けが際立ち、お正月の食卓を華やかに演出します。魚介好きの方はもちろん、ご家族皆さまでお楽しみいただける、満足度の高い逸品です。
おひとり様おせち(冷凍)「寿(ことぶき)」
人気のおせち「はつはる」を、おひとり様でも贅沢に味わえる一段重として仕立てた特別なおせち料理です。大人数での食卓では、「食べたい品目が手に届かなかった」という経験をお持ちの方も多いもの。「寿」なら、伊勢海老をはじめとしたこだわりの料理を自分だけのお重でゆっくり楽しめるため、気兼ねなく新年の味わいを堪能していただけます。
一人にひとつのお重で楽しむおせちは、特別な時間を演出し、新年のスタートにふさわしい贅沢感をもたらします。自分へのご褒美にも、大切な方への贈り物にもおすすめの逸品です。
おせちに関するよくある質問
中納言でいただくおせち料理に関する注意点とよくある質問をまとめました。ぜひ、おせちをご注文する前にご確認くださいませ
解凍の要否
冷凍おせちのみ、お召し上がりになる前日からの解凍が必要です。箱から出しておくと、早く自然解凍することが可能です。冷蔵庫内の自然解凍であれば、約14~20時間必要です。
段ボール(外箱)に入れたままの自然解凍であれば、冷暗所であれば約16時間~20時間ほどかかります。
温度管理、盛り付けの段取り
冷凍おせちの解凍後は、冷蔵庫内(10℃以下)で保存します。味が損なわれるため、再凍結はできません。暖かい場所で解凍すると、重箱や料理が結露するためご注意ください。高くても15℃程度での解凍が推奨されます。
解凍時間は環境によって左右されるため、解凍具合を確認し、しっかりと解凍されているようであれば盛り付けます。また、解凍後は早めにお召し上がりください。
伝統のおせち料理を楽しもう
弥生時代に始まったといわれるおせち料理は、形を変えながらも現代に定着し、欠かせない文化となりました。
神様に捧げられていた伝統行事は、いつしか家族の健康や未来を願う料理になったというのもとても感慨深い日本の文化ですよね。
一つひとつの縁起物の食材に込められた意味や願いは、江戸時代から受け継がれ今日に至ります。
おせちのルーツや歴史に思いを馳せながら、皆で新年の食卓を囲むのも良いですね。
忙しい年末に、正月準備がままならない方には中納言のおせちがおすすめです。
大人数から少人数のご家族まで好みに合った絶品おせちで、豊かな新年をお迎えください。
中納言のおせち一覧