伊勢海老が最も美味しい時期は?有名産地のイベントと旬の伊勢海老を美味しく食べる方法も紹介します

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桶に入っている伊勢海老

伊勢海老は、濃厚なミソと歯ごたえの良い食感が特徴です。
高級食材の伊勢海老は、食べるなら一番美味しい時期を狙いたいですね。

この記事では、伊勢海老の美味しさの秘密、旬や産地、簡単レシピ3選など美味しく食べられる方法を詳しく解説します。
また、いつでも選りすぐりの伊勢海老を堪能できる「活伊勢海老料理専門店 中納言」についても合わせてご紹介します。

伊勢海老は秋~冬が最盛期

大きさの違う伊勢海老

伊勢海老は、水温が下がる秋から冬にかけて旬を迎えます。
縦に長い日本は漁獲地域によって海水温が異なるため、早い地域では8月頃から伊勢海老漁が始まります。

伊勢海老は寒い季節になると栄養をたっぷりと含み、さらに美味しくなります。
産卵期直後のメスの伊勢海老は身が痩せているため、より美味しい伊勢海老を求めるなら寒くなる季節まで待つことをおすすめします。

伊勢海老は栄養素と旨味・甘味がたくさん含まれる食材

伊勢海老は、長いヒゲを持ち腰が曲がった姿から長寿の象徴として知られていますが、栄養面から見ても健康に良い食材です。

  • 栄養素

    タンパク質・ビタミン類(B・C・Eなど)・ミネラル(ナトリウム・カリウム・マグネシウム・亜鉛など)・銅・アルギニン・アスタキサンチン・タウリン・DHA・EPA

    これらの栄養素は、免疫力アップや美肌・疲労回復効果、高コレステロール・高血圧・ガン・貧血などの予防効果があると言われています。

    伊勢海老に含まれる旨味・甘味にも注目してみましょう!

  • 旨味成分

    グルタミン酸・アスパラギン酸

  • 甘味成分

    グリシン・アラニン・トレオニン・プロリン・セリン

    旨味成分は、多く含まれるほど旨味の相乗効果が生まれておいしく感じます。

伊勢海老は〆てから半日〜1日ほど熟成させると、タンパク質が分解され弾力のある食感からトロミ・甘味が口に広がり、印象の異なる味わいになります。

新鮮な伊勢海老を見分け方

固い殻に覆われた伊勢海老は、見た目だけで新鮮さを判断するのが難しい食材です。
たくさんの伊勢海老が入った生簀の中から選ぶ機会があれば、新鮮で美味しい伊勢海老を見分けるポイントを知っておくと便利ですよ。

1.尾を曲げたり、バタつかせたりする
伊勢海老は、弱り始めると徐々に動かなくなり体が真っ直ぐになっていきます。
尾を跳ねさせたり、「ギーギー」と鳴き声のように聞こえる威嚇音を出したりするものを選びましょう。

2.甲羅が固い
伊勢海老は脱皮を繰り返して大きく育ちます。
脱皮時に力尽きてしまう個体もいるほど体力を消耗し身が痩せるため、脱皮直後の殻が柔らかいものは避けましょう。

3.身が太く重みがある
伊勢海老は、弱りはじめると徐々に頭部から胴体を繋ぐ部分の幅が広がります。
また、死ぬと「自己消化」という身がスカスカになる現象も起きて美味しさが半減します。
頭部と胴体のすき間がなく、重みが感じられるものを選びましょう。

伊勢海老の平均的な大きさは、体長20〜30㎝程度で重さ200〜300gです。
100g台のものは身が少なく、刺身や焼きなどの身を楽しむ料理には向きません。
中には2㎏以上の大きな個体もいますが、大き過ぎるものは大味になりやすいと言われています。
伊勢海老を選ぶ際には、鮮度だけでなく大きさにも注意したいですね。

旬の新鮮な伊勢海老はどこで食べられる?

伊勢海老の刺身

イセエビ科の海老は世界の広い地域に生息していますが、伊勢海老は日本近海〜朝鮮半島・台湾周辺の狭い範囲にしか生息していません。
では、日本のどこで出会えるのでしょうか。

伊勢海老の生息場所

日本の海では、茨城県から九州の外海に面した比較的浅い海(磯)の岩礁・サンゴ礁に生息しています。
特に、伊勢海老のエサとなる貝類・ウニなどが良く育つ豊かな海域は産地として有名です。

2023年最新!伊勢海老の国内漁獲量ランキング

伊勢海老は日本全国のさまざまな地域で獲れますが、国内漁獲量ランキングは以下の通りです

1.千葉県
2.三重県
3.和歌山県
4.徳島県
5.静岡県

5位以降には、宮崎県・茨城県が入っています。

伊勢海老は比較的暖かい海に生息する海老ですが、温暖化の影響から東北地方で水揚げされたケースも報告されています。
伊勢海老の漁獲量は日本全域で減少傾向にあり、近年はさらに希少性が上がっています。

伊勢海老を満喫できる全国各地の伊勢海老祭り

伊勢海老は、通販・ふるさと納税の返礼品として自宅で気軽に楽しめますが、漁の解禁とともに伊勢海老祭りを開催する地域に旅をするのもおすすめです。
伊勢海老祭りは、お祭りを開催する地域と伊勢海老が取れる地域の店や宿でプランとして開催される2つのパターンがあります。

● 全国の伊勢海老祭り

開催場所 祭り名 開催時期
茨城県 伊勢海老浜焼き祭りひたちなか 9月
千葉県 おんじゅくイセエビ祭り 9~10月
千葉県 いすみ市イセエビ祭り 8~10月
三重県 伊勢えび祭 6月
和歌山県 那智勝浦伊勢海老祭り 11月下旬
徳島県 由岐伊勢海老祭り 10月下旬
宮崎県 日南海岸伊勢海老祭り 9月

● 伊勢海老祭りとして料理を提供しているエリア

開催場所 祭り名 開催時期
静岡県 伊勢えび祭り 10~11月
熊本県 天草伊勢えび祭り 8~12月
鹿児島県 阿久根伊勢えび祭り 9~10月

伊勢海老祭りは、有名産地からあまり知られていない産地まで全国各地で開催されています。
近年では毎年開催のお祭りも、中止になったり時期を変更したりする地域もありますので、各地の観光ガイド・観光協会のホームページで開催情報を確認してみてくださいね。

上記の祭り以外で開催されている地域もありますので、ぜひ検索してみてはいかがでしょうか。

地域によって異なる伊勢海老の禁漁時期

網であげられた伊勢海老

海老の多くは養殖物もありますが、伊勢海老は天然物しかありません。
漁獲地域では産卵時期にあたる夏を禁漁期間にしており、期間や開始時期が異なります。

産地 禁漁期間
千葉県 6月1日~7月31日
三重県 5月1日~9月15日
和歌山県 5月1日~9月30日
徳島県 5月15日~9月15日
静岡県 5月15日~9月15日

前述した三重県志摩地方の「伊勢えび祭」は禁漁時期に行われますが、資源保護への願いを込めて上記の時期に開催されています。

旬の伊勢海老を食べきれない時はどうする?

ザルにのっている伊勢海老

活きの良い伊勢海老はすぐに食べるのが一番ですが、たくさん手に入れたら食べきれないこともありますね。
伊勢海老は生きたまま冷蔵庫に入れると、美味しさが半減してしまいます。
ちょっとしたひと手間で、後からでも美味しく食べられます。

生きている伊勢海老はまず氷水で〆る

生きた伊勢海老をそのまま冷蔵庫に入れると、身がスカスカになる「自己消化」を起こします。
まずは、伊勢海老が入る大きめのボールや鍋に氷水を作り、約15分沈め〆てから保存しましょう。

旬の伊勢海老を美味しく保存する方法

伊勢海老は空気に触れさせないようにするのが、美味しさを保つ秘訣です。
冷蔵庫に入れる前にラップを何重にも巻くか、濡れた新聞紙に包んでからラップを巻くとしっかり空気を遮断できます。
ラップを巻いた伊勢海老は、フリーザーバッグに入れるとさらに安心ですよ。

保存用に包んだ伊勢海老は冷蔵なら数日、冷凍なら20日〜1か月程度の保存が可能です。
食べる時は必ず加熱してから食べるようにしてください。

伊勢海老は、緩衝材入りの箱なら生きたまま保存も可能ですが、時間とともに鮮度と味が落ち緩衝材の臭いがつきやすくなります。
伊勢海老の扱いに慣れていない方は、冷蔵庫保存がおすすめです。

伊勢海老の解凍方法も覚えておくと便利!

伊勢海老の解凍方法は、自宅で冷凍した時はもちろん通販商品を購入した場合にも使えます。

  • 基本の解凍方法「流水を使う

    ビニールに入れた伊勢海老を大きめのボウルや鍋に沈め、水を15〜30分ほど流しながら解凍します

  • さらに美味しく解凍する方法「氷水を使う」

    ビニールに入れた伊勢海老を、氷水が入った大きめのボウルや鍋に約1時間沈め、時間をかけながらゆっくり戻します

旬の伊勢海老でしか味わえない刺身は、氷水を使った解凍方法をぜひお試しください。
伊勢海老をしっかり楽しむためにも、手間を惜しまず保存・解凍しておきたいですね。

専門店おすすめ!旬の伊勢海老を使った簡単レシピ3選

伊勢海老調理前

素材を活かした簡単レシピで、伊勢海老の旨味を存分に楽しみましょう。

刺身

1.伊勢海老の頭と胴体を繋ぐ柔らかい部分に包丁を入れ、頭に沿ってグルっと切れ目を入れる
2.頭と胴体それぞれを手で持ち、捻りながら引っ張り外す
3.胴体の腹側から殻と身の間にキッチンバサミを少しずつ入れながら、背と腹の殻を切り分ける
4.腹側の殻を持ち、尾に向かってゆっくり剥がす
5.背側の殻と身の間にスプーンを入れ、滑らせるように殻を剥がす
6.包丁やキッチンバサミを使って尾を切り落とし、背ワタを取り除く
7.取り外した身を好みの大きさに切りる

最後に身を氷水に潜らせると、プリプリした食感が際立ちます。
伊勢海老の身を包む表面の赤い皮は食べられますが、口触りが気になる方は骨抜きや手を使って剥がしましょう。

具足焼き

尾丸ごとの伊勢海老なら、まずは縦半分に捌きましょう。

1.伊勢海老の腹側の頭と胴体を繋ぐ柔らかい部分に、包丁で縦に切れ目を入れる
2.包丁で切る場合は、切れ目から尾と頭の方向に向けて一気に下ろす

包丁で殻を切るのが難しい場合は、はじめに入れた切れ目からキッチンバサミで先に殻だけをカットし、後から包丁で身を半分にすると楽に切れます。

【作り方】

1.縦半分に切った伊勢海老に酒を適量振りかける
2.250℃のオーブンで10分程度焼く

新鮮な伊勢海老なら、表面に軽く焼き目が付けばOKです。
具足焼きは、醤油やみりんを加えた調味料をかけて焼くと「鬼瓦焼き」にもできますよ。

味噌汁

小さめの伊勢海老を丸ごと使った豪華な味噌汁もおすすめですが、刺身や焼きで楽しんだ後の頭や殻だけを使っても美味しい味噌汁ができます。

1.適当な大きさに切った伊勢海老と人数分の水を鍋に入れ、ひと煮立ちさせる
(伊勢海老の臭みが気になる場合は酒を少々加える)
2.味噌を溶かして薬味をかける

伊勢海老の頭を半分にすると、出汁にミソが溶け出し濃厚さが増しますよ。

伊勢海老の旨味・甘味は身の水分に含まれるので、加熱し過ぎには注意してください。
中納言のオンライン通販サイトの「伊勢海老料理レシピ集」には、蒸し伊勢海老を使った時短レシピ情報も公開中ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「中納言」で鮮度抜群の伊勢海老料理を!

中納言店舗の入口

中納言は、旬以外の時期でも美味しい伊勢海老料理をご用意しています。

本格的な伊勢海老料理を堪能できる「中納言レストラン」

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無料の個室もご用意しておりますので、専門店の職人が腕によりをかけて生み出す料理をゆったりとした雰囲気の中でお楽しみください。

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旬以外の時期も中納言で伊勢海老をお楽しみください

楽しめる時期が限られた新鮮な伊勢海老は、食べながらに季節を感じられる食材です。
全国にはあまり知られていない産地も点在していますから、旬の伊勢海老を求めて観光しながら各地を訪れるのも楽しみの一つになりそうですね。

中納言では、旬の国産伊勢海老はもちろん厳選素材を使用した味わい深い料理をご用意し、皆様をお迎えいたします。