伊勢海老の味噌汁は、伊勢海老レシピのランキングでも上位に入る人気料理です。
レシピを検索すると、「伊勢海老の臭いが気になる」といったコメントも見かけます。
伊勢海老の臭いは、調理前の下処理や保存時のひと手間で減らせます。
この記事では、伊勢海老の臭みの原因・臭みを取る方法、保存時の注意点などを解説し、
伊勢海老料理専門店の美味しい味噌汁レシピもご紹介します。
伊勢海老の臭みを取る方法
伊勢海老の臭みを取る方法は5つです。
酒
伊勢海老の臭み成分はアルカリ性です。
弱酸性のお酒(日本酒・ワインなど)を使うと、臭いが中和されてアルコール成分の揮発により
少なくなります。
焼く
伊勢海老を加熱することで臭み成分が揮発し、さらに香ばしさが加わることで臭いを
あまり感じなくなります。
茹でる
伊勢海老の臭み成分は水に溶け出す性質があるので、茹でることで臭みを減らせます。
ゆで汁を使う場合は、こまめにアク取りすると臭みが少なく食べられます。
片栗粉+塩
伊勢海老の臭み成分は体の水分にも含まれるため、塩を振ると臭いを含んだ水分が出ます。
片栗粉に水分を吸収させ洗うと、臭いが取れやすくなります。
酢・レモン
アルカリ性の臭い成分は、酢・レモンなど酸性の調味料で中和できます。
ただし、かけすぎたり長時間放置したりすると、身が固くなるので注意しましょう。
伊勢海老の味噌汁を臭みなく仕上げるには、以下の3つの方法がおすすめです。
- ゆで汁にお酒を入れる
- 茹でる前に焼く
- こまめにアク取りする
伊勢海老の臭みを取る方法はさまざまですから、料理によって上手く使い分けてみてくださいね。
伊勢海老はなぜ臭い?臭みの原因はコレ!
伊勢海老には臭いの元が2カ所あります。
体の臭み成分
伊勢海老・蟹などの甲殻類や魚の体には、「トリメチルアミン」という成分が含まれており
独特の生臭さを感じます。
水に溶けやすい性質があるため、未処理のまま料理すると成分が水に溶け出して臭いが強くなります。
背ワタ
エビ類の背ワタは腸にあたる部分で、食べた餌や細菌を含んでおり臭いがします。
また、背ワタの中にも「トリメチルアミン」が含まれています。
腐敗臭には注意!
生臭さとは違う種類の臭いがしてきたら、腐敗臭の可能性があります。
身が腐って出てくる臭いなので、迷わずに廃棄してください。
伊勢海老をはじめ魚介類は、新鮮でも生臭さがありますが時間の経過とともに強くなります。
料理は香りも重要ですから、伊勢海老を美味しく食べるためにも入手したら早めに食べ切りましょう。
臭みを出さないために知っておくポイント
伊勢海老はすぐに料理するのが臭みを出さないコツですが、すぐに食べられない時は保存も可能です。
伊勢海老を保存する時の注意点
生きた伊勢海老は寒さに弱く、そのまま冷蔵庫に入れると死んでしまいます。
伊勢海老をはじめとした甲殻類は、死ぬと体内にある酵素の働きで身がスカスカになり臭いが強くなる「自己消化」が起きます。
自己消化を起こさないためには、下記の方法をとりましょう。
- 下処理して保存する
- 生きたまま保存する
- すぐに調理する
伊勢海老の下処理・保存方法
生きた伊勢海老は最初に下処理します。
●下処理
伊勢海老が入る大きめのボールや鍋に氷水を作り、約15分沈めて仮死状態にします。
氷水に入れる方法は、伊勢海老を捌く前の処理にも応用できます。
●保存方法
下処理後の伊勢海老・ボイル伊勢海老は、ラップで何重にも巻くか、濡れた新聞紙で包んだ後にラップを巻いて空気に触れさせないようにします。
さらに冷蔵や冷凍用の保存袋に入れると安心です。
料理するタイミングに合わせて冷蔵や冷凍で保存してください。
伊勢海老は冷蔵なら数日、冷凍なら20日〜約1か月の保存が可能です。
生のまま保存した伊勢海老は、必ず加熱調理して食べるようにしましょう。
活きが良い伊勢海老は1日程度なら生きたまま保存可能ですが、温度変化に弱いため
冷蔵庫保存がおすすめです。
保存方法は、海老やカニなど他の甲殻類にも利用できるので試してみてくださいね。
伊勢海老を丸ごと堪能できるおすすめレシピ
活伊勢海老料理専門店「中納言」のご紹介するレシピは、ボイル伊勢海老で作る時短メニューです。
下茹でしたボイル伊勢海老を使えば、臭みを気にせず食べられますよ。
伊勢海老の旨味たっぷり!一番手軽な「伊勢海老の味噌汁」
伊勢海老の頭や足・殻を使って作る味噌汁は、身を他の料理で堪能した後の締めにもおすすめです。
【材料】
【作り方】
1.伊勢海老の頭を半分、または三分の一にカットする
2.お好みの味噌でお味噌汁を作る。ごく弱火で煮たて、頭を入れ旨味が出るまでゆらゆらとゆでる
3.味噌汁の具材は豆腐やわかめなど、お好きなものをお使いください
4.最後に味見をして、濃すぎる場合は水で味を整える
伊勢海老の味噌汁は、沸騰させると味噌の風味がなくなり、伊勢海老の身が固くなるので注意しましょう。
中納言レストランでお出しする味噌汁は、白味噌と赤だし味噌を使った「合わせ味噌」を使用しています。
醤油の香ばしさが際立つ「鬼瓦焼き」
後から味噌汁を楽しめる和風メニューです。
【材料】
【作り方】
1.濃口醤油1:みりん1:酒1の割合で混ぜ、一度煮立たせて醤油だれを作る
2.解凍した伊勢海老を縦に半割にする
3.ラップをかけて、ほんのり温かくなるくらいに電子レンジで加温する
(500Wで1分から1分半、600Wで50~70秒程度)
4.醤油だれを塗りオーブン又は魚焼きグリルで焼く
粉山椒・一味などの薬味をかけると食欲を刺激する一品に、大根おろしを添えるとサッパリした味わいが楽しめます。
伊勢海老は味噌汁のほかにもビスクやブイヤベースなど、残ったスープを後からリメイクできる料理にもおすすめです。
ボイル伊勢海老を使えば、中までしっかり火が通らなくても食べられますよ。
中納言のオンライン通販サイトでは、ほかにも伊勢海老を存分にお楽しみいただけるレシピ情報を公開しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
専門店の味をご自宅でも!「伊勢海老のお味噌汁」
中納言の「伊勢海老のお味噌汁」は、伊勢海老の風味と栄養をそのまま閉じ込めたこだわりのフリーズドライ製法。伊勢海老の頭をふんだんに使い、オリジナルブレンドの味噌で香り高い1品に仕上げました。
お湯を注ぐだけで簡単に老舗の味をお楽しみいただけます。
中納言の「伊勢海老のお味噌汁」は、オンライン通販サイトでのお取り扱い商品です。
また、関西の阪神エリアにお届けするお弁当のオプションとしてもご用意しております。
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中納言は本格的な伊勢海老料理をお届けします
伊勢海老は、身だけでなく頭から尾まで余すところなく味わえる食材です。
味噌汁だけでなく、さまざまな料理で深い旨味を堪能してみてくださいね。
中納言は、オンライン通販以外にもレストラン・お弁当を展開中です。
多彩な伊勢海老料理の数々がお客様に贅沢なひと時をお届けいたします。