お宮参りに続いて迎える生後100日目にお祝いする「お食い初め」。
百日祝い(ももかいわい)とも呼ばれるお食い初めは、用意する品を調べると「石」という情報が出てきます。
「なぜ、お祝いに石?」
疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
石はお祝いの儀式の中で使うアイテムの一つで「固いものが食べられる時期まで丈夫に育つように」「一生食べ物に困らないように」といった願いが込められています。
石を使った儀式が持つ意味や由来などを知ると、お祝いに対する厳かな気持ちが一層深まるのではないでしょうか?
この記事では、お食い初め祝いの中で石を使った「歯固めの儀式」の内容・石の入手方法や、石のほかに必要なアイテム、お食い初めの由来などを解説しますので、参考にしていただければ幸いです。
また、歯固め石がセットになった中納言の「お食い初め膳」や「宅配弁当」なども一緒にご紹介します。
創業昭和25年の活 伊勢海老料理中納言は、
日本の伝統的なお食い初めの儀式を手軽に
レストランで、ご自宅でご利用いただけます。
レストランでお食い初めの儀式任せたい方は>>
ご自宅でリラックスしてお食い初めをされたい方は>>
関西・阪神間にお住いの方は、宅配もご利用いただけます。詳しくは>>
石はお食い初め祝いの「歯固めの儀式」で使うもの
お食い初めのお祝いに、なぜ石を使うのでしょうか?
石の使い方について詳しく解説します!
石は「歯固めの儀式」に必要なアイテム
お食い初めのお祝いは「食べ物を食べる真似をする儀式」のお食い初めの儀式と、石を使った「歯固めの儀式」の2つの儀式から成り立っています。
一般的に石は、お食い初めで使うものと思われがちですが、正確には「歯固めの儀式」で使用します。
「歯固めの儀式」で使う石は「歯固め石」と呼ばれ、石がなければ儀式自体ができなくなりますから、必ず用意しておきたいアイテムの一つです。
お食い初めの流れと歯固めの儀式の内容・順番を解説
お食い初めは「お食い初めの儀式」の後に「歯固めの儀式」の順番で行います。
- お食い初めの儀式の流れ
お食い初めの儀式では「焼き物・飯椀・汁物」の3品の料理を使って、口元へ食べ物を運んで食べる真似をします。
赤ちゃんは自分で箸を持てませんから「養い親(やしないおや)」と呼ばれる赤ちゃんと同性の年長者が口元へ運び「飯椀→汁物→飯椀→焼き物→飯椀→汁物」を一つの流れとして、同じ行程を3回繰り返します。
「お食い初めは、実際に食べる儀式」と思いがちですが、生後100日頃は離乳食も始まらない時期で、うまく飲み込めない可能性もありますから料理を口に少し当てる程度でとどめておきましょう。
- 歯固めの儀式
儀式のために用意した「歯固め石」を使います。
「歯固め石」は、お食い初め膳の「高坪(たかつぼ)」に置くのが一般的ですが、漆器の膳を使わない場合は小皿を使うという方法も。
歯固めの儀式は、お食い初めの儀式と同じく養い親が箸先で歯固め石を軽く触り、赤ちゃんの口元に持っていきながら「大きく立派に成長しますように」「丈夫な歯が生えますように」など、健康を願って歯茎に直接箸先を当てます。
歯固め石は誤飲の危険もありますから、直接口元に持っていかないようにしましょう。
以上がお食い初めの流れになります。
歯固め石はどこで手に入れる?どんなものを使う?
歯固め石は検索すると数多く出てきますが、形や大きさなどに決まりはあるのでしょうか?
また、どのような方法で入手できるのか解説します。
歯固め石の入手方法は4通り
ここでは、歯固め石の代表的な入手方法4つをご紹介します。
1. 購入する
歯固め石は、店舗や通販サイトをはじめ、神社で販売しているところもあります。
販売内容はさまざまで、歯固め石のみや、祝箸などそのほかに必要なアイテムとセットになっているものも。
一生に一度の記念品として、大切に残しておきたい方におすすめの方法です。
2. 神社でお借りする
歯固め石は神社でお借りすることができます。
また、お宮参りの授与物の中に歯固め石が含まれていることもあります。
すべての神社に置いてあるわけではないので、ご縁をいただいている神社に確認してみましょう。
常設している神社には、境内にお借りする場所とお返しする場所が設けられている場合もあります。
赤ちゃんのハレの日を、神様にも見守っていただきたい方におすすめの方法です。
3. 河原や浜辺から手に入れる
歯固め石をお住まいの地域や、思い入れのある場所の河原や浜辺から拾ってくる方法もあります。
一般的に歯固め石は「丸い形のもの」を使いますが、河口付近や浜辺であれば見つけられるはずです。
手に入れた場合はご自宅に戻ってから、石を洗って熱湯で煮る「煮沸消毒」をして衛生面に注意しましょう。
河原や浜辺から歯固め石を手に入れるのは、手軽に石を用意したい方におすすめの方法です。
4. レストランやホテルなどのお食い初め祝いコースを利用する
店舗を利用してお食い初めのお祝いをする場合は、ほとんどのコース内容に歯固め石が含まれているので、予約時に確認してみましょう。
「たまには外食したい」「儀式の進行や準備をお任せしたい」という方は、レストランやホテルなどのお食い初め祝いコースを資料するのがおすすめです。
歯固めの石の形・大きさ・個数に決まりはない
歯固め石の形・大きさ・個数に正しい決まりはありませんが、一般的には「丸い石」で、大きいサイズなら1個、小石なら2~3個をお膳に並べることが多いようです。
色については黒・白・赤の3つを用意するという伝統もありますが、3色揃えるのは難しく、現在ではフレキシブルな対応になっています。
中には、お祝いの記念として残すために赤ちゃんの誕生石や、名高い神社で祈祷した石を購入したという方も。
儀式後にすぐ捨てるのは惜しい気もしますから、歯固め石は長く大切に残せるものを選びたいですね。
歯固めの儀式が終わった後、石はどうする?
歯固め石は「儀式後に処分する」という方がいる一方で「大切に残しておきたい」という方もいます。
歯固め石を保管する「専用のケース」や、歯固め石にちなんで「乳歯と一緒に入れる箱」などが販売されています。
神社からお借りした場合は感謝の気持ちを込めてお返しすると、神様とのご縁もより深まるのではないでしょうか。
歯固め石の入手方法や種類はさまざまですから、心残りがないような選び方をしたいですね。
歯固め石が用意できない!そんな時は代用品も
「歯固めの石が用意できない。」
「お祝い当日に準備し忘れてしまった。」
そのような場合は、日本の各地域に伝わる「歯固め石の代わりに使う食材」を使う方法もあります。
では、歯固め石の代わりになる食材には、どのようなものがあるのでしょうか?
- タコ
関西・四国や中国地方の一部地域で使われるタコは、語呂合わせで「多幸」とも書けることや、歯ごたえがある食材で「固いタコを嚙み切れるくらい丈夫な歯が生えるように」、吸盤が規則正しく並んでいる姿から「綺麗な歯並びになりますように」などの願いから使用されます。
- 鮑
岩手県を中心に使われる鮑は、古より神様への神饌(しんせん)として使われた縁起物で、歯固めの儀式ではタコと同様に「嚙み切れるくらい丈夫な歯が生えるように」という願いから使用されます。
- 栗
固い皮に入っている栗は、タコや鮑と同様に「嚙み切れるくらい丈夫な歯が生えるように」という意味や、「勝栗(かちぐり)」と呼ばれる縁起物で、昔は出陣などで使用されていました。
- 梅干し
梅干しは、表面にシワがある見た目から「シワシワになるまで長生きするように」と長寿祈願の意味を込めて使用されます。
- 黒豆
おせち料理でもよく見る黒豆は「まめまめしく暮らせるように」という意味が込められ使用されます。
歯固め石の代用品は、語呂合わせや見た目などから縁起の良い食材としても広まっているものが多いようです。
比較的簡単に入手できる食材もあるので、用意できない時に活用したいですね。
歯固め石のほかに必要なアイテムは3種類
お食い初め祝いは、歯固め石のほかにも揃えておきたいアイテムがあります。
お食い初めの儀式に使用するメニュー
お食い初め祝いは「一汁三菜」の膳を準備するのが一般的ですが、お食い初めの儀式には焼き物に「焼き魚」・飯椀に「赤飯」・汁物に「お吸い物」を使うことが多く、必要最低限のメニューにしたい方はこの3品を押さえておきましょう。
食器
正式な祝いの膳の食器は「飯椀・汁椀・平椀・つぼ椀・高坪・平皿」の6つがセットになった「漆器」です。
お食い初めでは、男の子は「内側も外側も朱塗りの器」、女の子は「外側が黒塗りで内側が朱塗りの器」の異なる色を使用します。
現在では、お祝い事に使われる「朱塗りの椀」や、漆器にこだわらずにベビー用の食器などを使う方も増えています。
祝箸
祝箸はお祝いの宴に用意されることが多く、先端が両方とも細く削られている折れにくい白木から作られた箸です。
祝箸のほかにも「両口箸(りょうくちばし)」など、さまざまな呼び名があります。
ご自宅でお祝いする方は、日常使いの「塗り箸」を使うこともあるようですが、祝箸は「神人共食(しんじんきょうしょく)」と言って、神様と一緒に食事を通してご縁を繋げるという意味が込められていますので、できれば用意してあげたいですね。
ご自宅でお祝いするお食い初めは時代の流れとともに、オリジナリティあふれるものへと変化していますが「しっかりお祝いしてあげたい。」という方は、それぞれのアイテムを揃えてはいかがでしょうか?
お食い初めの儀式や歯固めの儀式の由来は?
諸説ありますが「お食い初めの儀式」「歯固めの儀式」は、どちらも平安時代の宮中に始まったと言われています。
「お食い初めの儀式」の由来
平安時代は、重湯に浮かべた餅を食べさせる「百日(ももか)」や、生後50日祝いの「五十百日之祝儀(いかももかのしゅうぎ)」、魚を食べさせる「真魚(まな)始め」など、早世することが多かった赤ちゃんのための儀式が数多くあり、これが「お食い初めの儀式」の起源と言われています。
その伝統は脈々と受け継がれ室町時代や鎌倉時代の書物にも登場し、近年では2007年1月に皇室で「箸初の儀(はしぞめのぎ)」が行われたという記録があります。
「歯固めの儀式」の由来
歯固めの儀式は平安時代に「歯固めの儀」として「お正月の三が日」に行っていた宮中行事が起源とされ、当時は鏡餅など固い食材を献上し、帝(みかど)がそれを食べる儀式だったと言われています。
年を示す「年齢」という言葉の「齢」の中に「歯」が使われているように、固い食材を食べられるくらい丈夫な歯と長寿や健康は、密接に関係していると考えられていたようです。
「歯固めの儀」が時代とともに「固い食材を食べる儀式」から「固い食材に箸で触れることで食べたことにする儀式」となり、お祝いする対象も帝から赤ちゃんへと変化していきました。
「お食い初めの儀式」「歯固めの儀式」は古式ゆかしい行事ですから、先人の想いを受け継ぐように大切にお祝いしてあげたいですね。
宅配やレストランを利用すれば歯固め石を用意しなくても大丈夫
家事や育児に忙しいパパやママの中には、お食い初めに必要なアイテムを一つずつ選んでいる時間がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
手軽に歯固め石を用意したい方には「宅配のお食い初め料理を注文する」「レストランやホテルなどのコースを利用する」方法をおすすめします。
お食い初めの儀式に使用する「焼き魚」や「赤飯」は、自宅で一から準備すると手間や時間がかかってしまうことも。
お食い初め料理は歯固め石をセットにしている店舗が多く、忙しい方にはピッタリです。
宅配は、ほかにも「食器のレンタル」や「焼き魚」などの商品と歯固め石がセットになったものもあり、ご自宅でお祝いする場合の選択肢が増えますね。
レストランやホテルなどのコースはお料理や必要なアイテムはもちろん、儀式のセッティングや進行をおまかせできるので安心です。
お食い初めの儀式と歯固めの儀式を中納言でお祝いしましょう
活伊勢海老専門店「中納言」のお食い初め祝いは、歯固め石をセットにしております。
ご自宅や中納言レストランで、一生に一度のハレの日をお祝いくださいませ。
中納言レストランのお食い初めは、儀式のフォローも万全
中納言レストランでは「鯛の尾頭付き・すまし汁・赤飯・煮物・歯固め石」がセットになった「お食い初め膳」でお迎えいたします。
多くの方々のハレの日を見守り続けてきた経験豊富なスタッフが、心温まる大切な1日になるよう儀式の進行をサポート。
さらに、お子様のお名前を使った「オリジナルメッセージカードのプレゼント」や、皆様の笑顔をスナップ写真におさめる「記念撮影サービス」など、思い出の1ページを記念の品にかえてお祝いいたします。
中納言の宅配は「お食い初め料理・歯固め石・祝箸」を一緒にしてお届け
中納言の宅配は祈祷済みの歯固め石と祝箸をセットにして皆様の元へお届けします。
全国の皆様にお届けする「お食い初め重」、関西の阪神地域の皆様にお届けする「お食い初め弁当」の2種類をご用意しました。
季節の食材と縁起物をお重に盛り込んだ「お食い初め重」
さまざまなスタイルでお祝いしていただけるよう、趣向を凝らしたお重をしつらえました。
吟味された食材で作る一汁三菜がそろった「慶び(よろこび)」、長寿や健康祈願の意味を持つ鮑を盛り込んだ「雅(みやび)」、お祝いの華やかさを伊勢海老や鮑で表現した「宴(うたげ)」の3種類のお重が、贅沢なひと時を紡ぎ出します。
「お食い初め重」は、お料理を小分けトレーの詰め合わせにしておりますので、お重を食器代わりとしてお使いいただけます。
赤飯とお吸い物用の食器をご用意いただくと、簡単にお食い初めの準備が整います。
ぜひ、質の高い食材で織りなす至極の味をご堪能くださいませ。
天然調味料を使って食材の味を引き立てた「お食い初め弁当」
一汁三菜をベースにお食い初めの儀式に必要なお料理と、お祝いの宴を華やかに彩る縁起の良い食材をお弁当に詰め合わせました。
オプションには、松葉・紅白の敷き紙・水引・尾飾り付きで豪華さを演出した3サイズから選べる「祝い鯛」と、温めるだけでレストランの本格的な味を楽しめる「お吸い物」の2つを用意しております。
ぜひ職人が丹精込めて仕上げた料理の数々を、ご賞味くださいませ。
お返しや内祝いに中納言ギフトをどうぞ
お食い初めの返礼品・内祝いやプレゼントは、中納言ギフトで「ありがとう」や「おめでとう」を伝えてみませんか?
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幸多き人生のハレの日を中納言でお祝いしましょう!
赤ちゃんの小さな歩みは始まったばかりです。
七五三・入園式・入学式など、まだまだ多くのハレの日が待っています。
これから訪れる数々の幸せな時間を、より喜びあふれるものになるように中納言がお手伝いいたします。